科学するオートチェス

TFT 流行りのレベル4オールインについて考察


レベル4のタイミングでオールインして1コストの☆3を作る戦術が流行ってますね。

今回はこのレベル4オールイン戦術について考察したいと思います。

 

レベル4オールイン戦術とは?

f:id:DotaKota:20190630154453j:plain

 

クルーグまで経験値やガチャに一切ゴールドを使わず、貯めたゴールドで3-1(レベル4)のタイミングで一気にガチャをして1コストの☆3を狙う戦術です。

1コストの駒はレベルが上がるほど出にくくなるので一見効率がいいように見えますがこの戦術には長所と短所があると思います。

 

長所

3-1でオールインするということは、当然ですが3-1でゴールドを使わずに50Gまで貯め続ける利子戦略プレイヤーよりもその時点での強い構成を作ることができます。

強い構成を作って3-1からしばらく勝ち続けられると体力と連勝ボーナスの有利を得ることができ、他のプレイヤーの連勝阻止や体力を削ることもできますね。

 

短所

オールイン、またはオールインに近い形でゴールドを使うということは利子を失います。また、目当ての駒が思うように揃わず大きな有利を得ることができないという可能性も考えられます。更にTFTでは4コスト5コストに強い駒が多いのですが4レベルで4コストの駒が出る可能性は0%です。

 

3-1でオールインして☆3ができなかったらどうしますか?3-2で入ったなけなしの5Gでまたオールイン、3-3でも5Gでオールインですか?

利子戦略に走ったプレイヤーはそのうち50G貯めて余ったお金でレベルアップやガチャをし、4コストの駒を使った強いシナジーを出してきます。オールインに失敗すると手詰まりになりますのでリスクが高いです。

 

また、ゴールドを使い切ると他の利子戦略プレイヤーと構成が被った場合に路線変更が非常に難しくなります。

ワイルド4でニダリーの☆3は強いと思いますがナーを引けないと後半詰みますね。オールイン戦略と反対に利子戦略は高コストの駒と相性がいいのであなたと構成が被っている利子戦略プレイヤーに4Gの駒(ナー)を先に確保される可能性が高くなります。ニダリー☆3レンガー☆1のワイルド4よりニダリー☆2ナー☆2の方が強いです。

4コストの同じ駒は13体しかないので先に4体抑えられるだけで1-9/13=約30%(ナー以外の4コストの所持数を考慮しない計算)もナーを引く可能性が減り、さらにナーは単体でも十分に強い人気の駒なのでワイルド以外の構成のプレイヤーも抑える可能性があります。よって4体という数字は決して多い見積もりではないです。

 

どのような状況でレベル4オールイン戦略を採用するべきか?

f:id:DotaKota:20190630154749j:plain


これ以上体力を減らしたくないが現状の駒が弱い劣勢時、低コスト(1コスト2コスト)の駒でも☆3になるとパワースパイクを迎えられる構成、ガチャをすることで高い確率で強い1コストの☆3ができそうな持ち駒の状況、であれば採用してもいいと思います。

 

低コストの駒が☆3になって強い構成というのは限られています。ブレイドマスター構成でフィオラやシェンが☆3になっても最強にはなれません。重要なのはドレイヴンやヤスオの☆2ですね。

 

低コストの駒でも☆3になると強い構成とはなにか

アサシンです。アサシンには1コストにカジックス、2コストにゼドとパイクといった強力な駒が揃っています。ショウジンパイクは☆2でも中盤とても強いので☆2でとりあえず止めてもいいです。☆3ができればカタリナやイブリン、レンガーが☆1でも優勝できるレベルで壊れてます。

パイクを抜きにして考えてもアサシンのシナジーはADを基準にクリティカル時のダメージを+150%、+350%と増やすので☆を上げることでADを上げられるレベル4オールイン戦術と相性がいいです。

 

ガンスリンガーもグレイヴスやトリスターナが1コストでシナジーもADと相性がいいので悪くないと思います(現状最強のパイクもグレイヴスとのパイレーツシナジーで入りやすい)。連勝とパイレーツボーナスでゴールドを稼ぎ後半はブレードマスターと混成にしても悪くないと思います。

 

ナイトレンジャーもガレンやダリウス、ヴェインの☆3は強い(ガレンやダリウスは☆2でも中盤十分強いが)ので作ることができたら大きな連勝を狙えますしレンジャーがADとのシナジーを一応持っています。しかし4コストのキンドレッドやセジュが後半重要になるので上二つに比べると微妙だと思います。

 

レベル4オールイン戦略のコツ

f:id:DotaKota:20190630164230j:plain

 

オールイン戦略が必要な場合でもなるべくゴールドを残してください。

0Gと10Gでは50G貯めるまでに必要なラウンド数が2ラウンド以上変わります。この2ラウンドの差は中盤以降致命傷になります。重要な1コストの駒が☆3か☆2になりしばらく連勝できる、もしくは体力の温存ができる(パワースパイクを迎えることができた)と判断したらガチャをやめて50Gを目指し4コストの駒を狙ってください。毎ラウンド入ってくる利子が0Gと5Gでは4Gの駒の入手しやすさが大きく違います。何度もいいますが後半勝負を決めるのは4コストです(アサシン構成を除く)。

 

 

レベル4オールイン戦略のいいとこ取りの「DotaKota式」とまとめ(超個人的な意見多分に含む)

f:id:DotaKota:20190630155250j:plain


PBE上位プレイヤーの配信を見たり実際に自分でプレイして思った感想ですが、3-1までゴールドを貯める戦略は安定して上位入賞を狙えるいい戦略だと思います。

序盤の利子を放棄するほどベンチ一杯に手を広げても、出せる駒やシナジーの数は決まっています。3-1までに経験値にお金を使っても連勝できないとあまり意味がありません。3-1以前の序盤にガチャして負けるのは最悪です。

3-1でオールインするにしろしないにしろ、重要なのは2-3で10G貯めることだと思います。PBE上位プレイヤーとそうでないプレイヤーの配信を見比べて一番印象に残ったのは、上位プレイヤーは2-3で目指す構成をある程度決めいらない駒を売って10G貯めていることが非常に多いのに対し、そうでないプレイヤーはベンチ一杯まで駒を買って利子を取れていないことでした。

 

1.2-3までである程度序盤から戦える強い構成を作ってください。的確な配置をしアイテムも有効に使って勝ちにいきます。負けていいのは2-3までだと思ってください、3-1まで負け続けると(不確定な)連敗ボーナスのメリットや3度目の回転寿司ドラフトでの優位性以上に体力減少のデメリットが大きいと思います。(特にAPMの低い自分のようなプレイヤーにとって)

2.2-3終了時点でいらないユニットを売って10G貯めてください。(非常に重要なコスト1の駒の☆2が3体いる場合等を除く)

3.3-1時点でガチャをすることで大きなパワースパイクを迎える確信がある場合にだけガチャはアリです。よくわからない場合はガチャしないでください。たいていの場合は50G貯めてレベルアップしてから高レベルのガチャで4コストのユニットを狙うほうが安定します。

4.3-1時点でガチャしてもパワースパイクを迎えられそうにない上に強い構成を作れておらず劣勢で体力が減りすぎてる場合、ガチャしてももうちょっと耐えてもどちらでもいいです。オートチェスと同じくTFTに絶対の戦略は無い(少なくともこのブログで自分が説明できる範囲では)のでどんなに強いプレイヤーでも負けるときは負けます。イライラせずにゲームを楽しみましょう。

lolオートチェス チームファイト・タクティクス(TFT)実装決定!!!

f:id:DotaKota:20190611010944j:plain


ついにlol版オートチェスが実装決定しました!!!!!!

画像にはモルデカイザー、フィオラ、ワーウィックが映ってますね。

lolは出身国や種族などの設定が凝っているのでシナジーが楽しみです。

https://jp.leagueoflegends.com/ja/news/game-updates/gameplay/teamfight-tactics

 

気になる実装日ですが、日本では

パッチ9.13(6月26日水曜日)に導入。

パッチ9.14(7月17日水曜日)にランク戦実装予定とのことです。

https://support.riotgames.com/hc/ja/articles/360018987893

 

PBEという実装前のテストサーバーではもっと早く(最短6月13日?)プレイできるので待ちきれない人はPBEアカウント登録しましょう!

https://pbesignup.na.leagueoflegends.com/ja_JP/pbe

オートチェス ウィンターワイバーンの使い方

f:id:DotaKota:20190604150806j:plain

 

現パッチ、ドラゴンナイト構成が非常に強いですね!

それに伴い高レート配信者の間で6/1に追加された新キャラ、ウィンターワイバーンくんの評価が上がっています!

 

今回はそんなウィンターワイバーンくんの使い方、配置の仕方について考察したいと思います!

 

今回は日本が誇る有名twitch配信者、かべおさんの配置を参考にさせていただきました。

喋りが面白い、lolはプロ顔負け、オートチェスも上手い。神です。

 

ドラゴンナイト構成にウィンターワイバーンを入れる場合

f:id:DotaKota:20190604150815j:plain

8レベルで6ナイト3ドラゴン2ヒューマン。以前まではウィンターワイバーンのところに毒の古竜を入れていた典型的なドラゴンナイト構成ですね。

 

しかし配置に特徴があります。

 

前パッチまではルナを後列に配置し不死の騎士王を前列に配置して2列にする、もしくはドラゴンナイトを囲むよう配置するボックス型が定石だったんですが、かべおさんは

不死の騎士王を最前列に孤立させ、1体だけでタンクさせます。

この配置を見て「フォーカスされて一瞬で落とされるんじゃ??」と思った方、僕と同じです。

 

孤立した不死の騎士王は試合開始直後に敵のフォーカスを受けますが、3ドラゴンシナジーによりウィンターワイバーンのスキル「氷の繭」が発動し、不死の騎士王は物理ダメージを受けません。

 

更に今パッチで追加された新ルール

通常攻撃の対象が物理ダメージ無効状態(ウインターワイバーンのスキル中)で、射程内に他の敵が存在するならば、攻撃対象を変更して他の敵を優先して殴ります。

この挙動によって不死の騎士王が繭化して無敵&回復している間に、詰めてきたオムニナイトとデーモンナイトに敵のフォーカスが分散されます。

あとは敵がまごついてる間に後衛がダメージを出して終わりです。

 

かべおさんはこの試合残念ながら5位で終わりましたが、この配置は機能していたので真似してレートをあげましょう。

オートチェス 6/1アップデート考察 ウィンターワイバーン登場

 


f:id:DotaKota:20190601155302j:plain

 6月1日12時頃アップデートがありました!

 

新しいドラゴン、ウィンターワイバーン(Winter Wyvern)が登場しましたね。

種族はドラゴン、クラスはメイジ。

スキルは行動不能&物理ダメージ無効&毎秒回復というなんとも使い所の難しいスキルです。

しかも今回のアップデートで、通常攻撃の仕様に「通常攻撃の対象が物理ダメージ無効状態で射程内に他の敵が存在するならば、攻撃対象を変更して他の敵を優先して殴る」という変更が入っています。生まれた瞬間からナーフというかわいそうなドラゴンです。

 

彼の登場でなんと神6メイジ構成が可能になりました。

(ウィンターワイバーン、不死の魔女リッチ、リーライ、パック、雷のエレメンタル、ゼウス)

3ドラゴンもなんとレベル3から可能です!が、ウィンターワイバーンくんのスキルが非常に微妙すぎる性能なので神6メイジも3ドラゴンもあまり強くなさそう。

 

6ドラゴンが近日導入されるらしいのですが、それまではあまり気にしなくていいかもです。

オートチェス バグ発生中?仕様?

f:id:DotaKota:20190527051828j:plain

  

現在(2019年5月27日4時)バグ?が発生してるみたいですね。

今パッチからショップリストを更新した際に購入しなかった駒は更新後のショップリストに登場しなくなったわけですが、

これがラウンドをまたいだ際のショップリスト更新にも適用されるみたいです。

 

f:id:DotaKota:20190527045346j:plain

 

つまり上の画像の場合だと、1Rでクロックワークを購入すると

2Rのショップにはエンチャントレス、マルス、アックスは絶対に出てきません。結果的に2R目にクロックワーク2体目が来る確率が上がります。

 

1Rでマルスを取りたい、ロックはしないけど2R目にアックス1体くらい出てほしいなーと思ったら

1R目にアックス2体を購入し即売却してからマルスを買いましょう。ショップに並んだままだと2R目にアックスは出てきません。

 

つまり今パッチから別ゲーになってると言っていいでしょう。今まで強いとされていたプレイングはむしろ不利に働く可能性があります。

 

このバグ?を利用してギャンブルゴブリンや6アサシンで☆3を狙う人が増えているみたいです。

 

戦略に関わる重要な要素なのでバグなのか仕様なのかはっきりしてほしいですね。バグなら早く修正してほしいです。

オートチェス 最近流行りの中国式運用

f:id:DotaKota:20190522232237j:plain

今回は中国のクイーンプレイヤーたちの間で流行している中国式運用について解説、考察したいと思います。

 

今回はtwichでほぼ毎日配信している元キングプレイヤーのリンくんのプレイを参考にさせていただきました。日本語で話してくれるので非常に参考になります。

https://www.twitch.tv/bluetadis

 中国式運用とは

中国式運用とはガチャにお金を使うのではなく早めのレベルアップにお金を使うことで安定して上位を目指す戦略です。

  

レベルを上げるタイミングは通常の定石では

5Rでレベル5

9Rでレベル6

17Rでレベル7

21Rでレベル8

ですが、中国式運用では

13Rでレベル7

17Rでレベル8

にレベルアップします。

 

中国式運用のメリット

中国式運用では通常の定石より早いタイミングでレベルを上げるので、通常のプレイヤーより駒を一体多く投入できシナジーも狙いやすくなります。

 

トップ画の場合、13Rレベル6で3ウォリアー、3ハンターが発動していますね。

そこにネクロを引いた場合、レベル6のままではネクロを入れると3ハンターか3ウォリアーが崩れてしまいます。

そこで中国式運用です。

13Rで15G使ってレベル7に入れると、3ハンター3ウォリアー2アンデッドが発動し、さらに13Rでのネクロはいるだけで十分に強いユニットです。6レベルのプレイヤーより単純に一体多いので数の有利もあります。

 

その結果、13Rから19Rまで(20Rはモブ戦、21Rには通常のプレイヤーもレベル8に上げてくる)の間に連勝ボーナスを狙う、連勝が途切れたとしてもヘルスを削られにくくし体力を高く保つといった有利を狙った戦略です。

 

ガチャにお金を回したのに欲しい駒が出なかったといったリスクがないので安定した戦略であると言えるでしょう。

 

中国式運用の注意点

中国式運用は現状の構成を強くする戦略なので、当然ですが連敗ボーナス狙いとは非常に相性が悪く、13Rと17Rでお金を使うので利子狙いとも相性が悪いです。

 

また、レベルを上げても全く勝てそうにない構成の場合は中国式運用は効果が薄いです

利子を捨てお金を使ったのに連勝やヘルスの点でアドバンテージを得られないと21Rまでお金を貯めたプレイヤーに一気に捲くられ5位以下で敗退するケースが多いです。

13Rの時点で周りと自分の構成を見比べ、自分の構成の強さが4位以内に入っていないと判断できた場合は中国式運用を捨てて連敗ボーナス狙いや利子狙いをしましょう。

 

中国式運用まとめ

中国式運用は現状の強さを周りと比べる能力のある上級者向けの戦略であり、レベルを上げるべきかそうでないかを適切に選択する判断力がないと使いこなすことはできません。

しかし中級者でも判断力を鍛えることはレート向上の手助けになります。よって中国式運用は参考にすべき戦略であるといえるでしょう。

オートチェス 高レートプレイヤーから学ぶ配置例

        

f:id:DotaKota:20190512151146j:plain

 

こんばんは、みなさんオートチェス楽しんでますか?負けすぎてイライラしたり悲しい気持ちになっていませんか?僕はなってます。

 

オートチェスは運の要素が高いゲームですが、あまりにも負けが込むときは何かがおかしい可能性が高いです。学んでいきましょう。

 

高レートプレイヤーの実戦での配置

f:id:DotaKota:20190516214935j:plain

11R

今回はハースストーンプロで活躍し、オートチェスでも前シーズンクイーンプレイヤーであるsuperjj102氏の実戦での配置を参考にさせていただきます。

 

↓superjj102氏のtwitch配信。めっちゃイケメンのドイツ人です。配信中は英語で話してくれます。

https://www.twitch.tv/superjj102

 

11Rでの配置です。

最前列にクンカ、岩のエレメンタル☆2。

2列目にアンチメイジ☆2、ティンカー☆2

3列目に影のデーモン、雷のエレメンタル

を並べています。

 

f:id:DotaKota:20190517000425j:plain

 

この配置、敵にアサシンがいない場合はクンカと岩のエレメンタルが最初にフォーカスを受けます。

クンカのマナが溜まりやすくなるので戦闘が始まってすぐにウルトを撃てますね。

岩のエレメンタルは☆2なので前線をしっかり張りながら敵をエレメンタルで石化してくれます。

 

 

 

f:id:DotaKota:20190517000420j:plain

 

次点でフォーカスされやすいのは2列目右に突出したティンカーです。

ティンカーは攻撃速度が非常に遅くマナが溜まりにくいので、フォーカスを全く受けない位置に配置してしまうと味方が全員倒された後に敵にタコ殴りにされスキルを撃てずに倒されることもあります。しかしこの位置ならその心配はないです。

2列目囲まれるように配置されたアンチメイジはクンカと岩のエレメンタルが殴られている横から敵のマナを削ってくれるでしょう。

 

言うまでもなく、3列目の影のデーモンと雷のエレメンタルは安全な位置からDPSを出せます。また、アサシンが飛び込んできても雷のエレメンタルが石化してくれる可能性もありますね。

 

※11Rでのクンカ☆1はかなり硬いですが、もっと後半になるとスキルを撃つ前に倒される可能性があるのでそこは実戦で感覚を鍛えましょう。また、敵プレイヤー7人全員がアンチメイジを右側に配置している等の超レアケースではクンカと岩のエレメンタルの位置を入れ替えたほうがいいです。ビショップ4の僕は序中盤に敵の配置なぞ見る余裕はないのでsuperjjさんの配置をそのまま真似します。

 

今回のまとめ

スキルを早めに撃たせたいユニットや、敵を足止めできるユニットをあえて突出して配置しよう。